2012年10月20日土曜日
日の名残り
さいきんtwitterが面白くないので文庫本の翻訳小説を読んでいる。とっても面白い。なかでも面白かったのは、カズオ・イシグロの「日の名残り」。イギリスの名家の執事の話。職務を全うするプロ意識や、「品格」など、もろもろに遠藤周作の「沈黙」以来の衝撃を受け、以後わたくしのバイブルの一冊となるだろう作品だ。主人公の執事スティーブンスはものすごく真面目な人物で、職務を全うしようとするあまりに家族も恋も全てなげうって主人のために尽くす。それが人の人生として正しいのか間違ってるのか、わたしにはまったくわからなかった。そしてそれは文中にも書いてあったけどイギリス人(か日本人にくらい)しかできない気がするし、だからカズオ・イシグロがこれを書けたのか、とか、そういう国民性ってなんだろな、とかとにかくいろいろ考えさせられた。
2012年10月17日水曜日
2012年10月16日火曜日
2012年10月15日月曜日
ごめんなさい
しかし生きていてもホント特に何もいいことがないよな..
素敵な友人がいて、自分も家族も健康で元気に暮らしていて、飢えることもなく強制労働をさせられているのでもないのに、なぜこんなに憂鬱なのか自分でもとっても不思議だ。「さいとうさんって毎日楽しそうですね!」と良く言われるので私がどうかしてるだけで楽しいのが普通なんだろう。蛇口をひねれば温かいお湯がふんだんに出る、こんなに豊かな社会でさらに何を求めるのか、贅沢にも程があると思う。現代日本社会を築くために身を粉にして働き、死んでいった偉大な先人たちも天国で「ハア?!ふざけんなよこの行き遅れが!!!!!!!」と激怒していることだろう。ああああああああ本当に申し訳ございません!!!!!!!!
素敵な友人がいて、自分も家族も健康で元気に暮らしていて、飢えることもなく強制労働をさせられているのでもないのに、なぜこんなに憂鬱なのか自分でもとっても不思議だ。「さいとうさんって毎日楽しそうですね!」と良く言われるので私がどうかしてるだけで楽しいのが普通なんだろう。蛇口をひねれば温かいお湯がふんだんに出る、こんなに豊かな社会でさらに何を求めるのか、贅沢にも程があると思う。現代日本社会を築くために身を粉にして働き、死んでいった偉大な先人たちも天国で「ハア?!ふざけんなよこの行き遅れが!!!!!!!」と激怒していることだろう。ああああああああ本当に申し訳ございません!!!!!!!!
2012年10月12日金曜日
Lady is a Tramp
突風のように吹き荒れた激鬱は、PMSでした。失礼しました。しかしびっくりしたな。これはまったく慣れない。真夜中のパークハイヤットの有線チャンネルで聞いた、エラ・フィッツジェラルドがすごく良かったのをたまに思い出す。旅行とかの思い出って、ふとした瞬間が意外と心に残ってたりする。でも、エラのは地上で聞くとゆっくりすぎて、gleeバージョンのほうがしっくりしたりする。これが地上。
2012年10月10日水曜日
2012年10月3日水曜日
Bill Evansがわかった
いつも仕事のストレスなどに端を発する陰鬱としたポストが並ぶ当ブログですが、先週末大阪に遊びにいって超楽しかったので楽しいポストをそのうち書きます。
ところでこの前蔦屋にいったら、すてきなジャズピアノがかかってたので店員さんに聞いた。たまたま話かけた綾戸智恵みたいな声のおねえさんがジャズ担当の人で、「こういうの聞きたいんです」と伝えたところ、いくつかおすすめを教えてくれた。
おねえさんいわく、ジャズピアノには「技巧派」と「叙情派」があって、どっちが好みかは聞いてみないとわからないんだって。私はティグラン・ハマシャンみたいなバカテクピアノが聞きたかったので「ピアノがうまいひとのアルバムありますか」と聞いたら「みんなプロなんで上手です」とのことで、「とりあえず叙情派から聞いてみましょう」ということになってフロム・ビル・エヴァンス・ウィズ・ラヴ、アル・ヘイグ「インビテーション」、ラーシュ・ヤンソン「ホワッツニュー」をおすすめしてくれた。聞いてみたら、どれもすてきで気に入った。
特に気に入ったのは、ビル・エヴァンス。超大物だし、今までも聞いていたはずなのに、わたしの心にものすごく響いてきたのには驚いた。特にきゅんとしたのは、彼の代表曲で、姪のために書いた「Waltz For Debby」。ロマンチックでたまらなく可愛い、すてきな旋律だ。どうして今まで気づかなかったのか?それはやはり、私は「叙情派」が好きなのであり、ちゃんとその趣向にあった作品を正しい文脈で聞いたことがなかったからだろう。師とは本当にありがたいものだ。すぐれた師(もしくは編集)により、文化は継承されていくのであろう。最近全くレコード屋とか行ってないけど、通いたいなあ。。
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