2009年1月30日金曜日

プロント

渋谷のプロントは店員がレジの最中に「あ、外人のこどもだ」「外人のこどもって超かわいいよね」などとフリートークを披露してくれる。サービスかな?

座ったら座ったで、隣の席のOLさんが「○○さんってわたし苦手!だって給湯室のコーヒーの蓋閉めないんだもん!開ける時、ちょっとこぼれるんだよね!××さんに言ったら、"ああ○○さんでしょ"って!みんなやっぱり思ってるんだよ!」とプンスか怒っていた。そうかあれか、インスタントのコーヒーのきゅっとしめるやつか。なんてミクロなお話だろう、もはや悟りの境地です。生パスタはおいしくなかった。絶対ファーストキッチンのパスタのほうがおいしいと思う(食べたことないけど)。

2009年1月29日木曜日

悪い夢


わたしの定番の悪夢は、返し忘れたレンタルDVDの延滞料金がものすごいことになっているというやつ。金額は40万だったり200万だったり、期間は何ヶ月から10年くらいまで。ぎゃあ!と気づくのだけど、返しにいく前に目が覚める。

最近はレンタルもしてないからこの悪夢も見なくなった。

今考える悪夢は、もし自分でも知らないうちにお盆をひっくり返してて(カバンがぶつかってたとかで)、中の水がこぼれちゃってて、その水が二度と帰ってこないというもの。しかしそのお盆が本当にあったのかどうか、だいたい自分はひっくり返したことにも気づいてないのでその原因がお盆だったのかどうなのかもわからない。お盆とわたし、どっちが先に消えるのか?!考えるだけで怖くてしにそう。

2009年1月28日水曜日

まちがいなく女子にモテる発言とは

地獄のミサワ

「僕、イタリアに縁があるんですよ。子供のころ、長靴とか履いてたんで。」という発言を日曜にきいたばかりだ。ちなみにイタリア人はプライドの高い人が多い感じがしてなんとなーく苦手意識があるのですが、なんかそういう国民性てきなアレってあるんじゃないでしょうか。血液型とどっちが信用できると思いますか。

さよならアイスランド

2009年1月26日月曜日

映画「007/慰めの報酬」


007最新作、QUANTUM OF SOLACE。実は前作「Casino Royale」の続編で、エンディング1時間後、捕まえて来た悪役がトランクに乗っているところからスタートする。回想シーンなんて親切なものはないので、前作を見てないと突然置いてけぼりだ(「おいてけー」と叫ぶ堀のこと)。そういう私も前作をまったく見てないので、ストーリーが正直さっぱりわからない。


でもアクションがありえないくらい派手!!!どうやってこんなの絵コンテとかかくのかしら!アクション苦手な私でも口をぽかんとあけて見とれてしまうくらいエキサイティング。しかもそれがイタリアのシエナとかデザイナーズ・ホテルとかわかりやすいオシャレロケーティングで、ボンドの服はトム・フォードだし、もうブルータス臭プンプンの世界で繰り広げられている。ハードボイルドに興味がない人でもデザイン好きだったら楽しいんじゃないかしら。”ボンドと寝ないヒロイン”オルガ・ キュリレンコのしなやかな肉体も素晴らしい。


難点といえばフランスの至宝、マチュー・アマルリックが大分オッサンになっている&フランス語をしゃべっていないと魅力が半減、ってとこですかね。デプレシャン作品の、また「ミュンヘン」の輝きはどこへ・・・。マチューファンにはあまりおすすめできません。

と感慨にふけるわたしの隣で、同行の方はだいぶげんなりムード!!そこで、どこがつまらなかったのか聞いてみました。


「ジェームズ・ボンドのように、既にキャラクターが立っている人物というのは語り尽くされている感がありますね。そのような人物を改めて描こうとする時は、例えばスゴく強い敵役を用意して、それに打ち勝つというような間接的な描写が効果的だったりします。しかし今回は悪役の強さがイマイチ伝わってこない。だから内省的なボンドを描かざるを得ないのですが、そのような姿を誰が見たいと思うでしょう?それはまるで”俺、印籠がないとただのジジイだよな・・・”と思い悩む水戸黄門のごとく、検討はずれの自己満足に写ってしまいます。だいたい、オープニングのMK12の映像からして一つのポーズで引っぱりつづけるところとかがダサい。」

とのこと!なるほどね〜。でも、思い悩む水戸黄門はちょっと見てみたい。

2009年1月22日木曜日

安定


こころの安らぎが欲しい時(鬼のようにつまらない映画を見た時とか)、ライナスの毛布みたいな、頼れるものがあるとありがたい。わたくしでいえば小さい頃に超好きでぼろぼろになるまで使っていた「バラのふとん」的なもの。バラのふとんはガーゼで出来たバラの模様のタオルケット。あまりにボロボロになって、機を伺って捨てられた時はこの世の終わりのように悲しんだ。

最近もそういうダメージを受けたことがあって、その時縋れるものとして頭に浮かんだのが村上春樹の短編集「神の子供たちはみな踊る」だった。神戸の震災をモチーフにした短編集で、どの作品もちょっと非現実的な出来事が絡みつつも、全体を貫く大きなものを感じる。妻に逃げられた男の奇妙な北海道への旅、片田舎の街でたき火に引かれる10代の少女、新興宗教と大きすぎる母の存在に人生を支配されかけた若い男、たった一人で東京を救うかえるくん、人生に疲れた女医、遠回りをして愛する女性を手に入れる小説家。何度読んでも擦り切れない、無駄のない文章。この混沌に満ちた世界で、たった一つしんとしているところ。実際じっくりじっくりこの本を読み進めるうちに、ダメージの底から浮かび上がることが出来てきた。

これからもうちひしがれることがたくさんあるだろうけど(「小林少女」を見た時とか)、この本がそばにあれば発狂しないで済むと思う。たぶん。みんなもそういうライナスの毛布的なものがあるんじゃないかい?

2009年1月21日水曜日

オバマの大統領就任式

オバマの大統領就任式をウォッチしてみた。
アレサ・フランクリンの声が出てないのにショック。
たまにインサートされるブッシュの顔がボケッとしてうける。
肝心のスピーチ、アジテーションもなく淡々としてた。「皮肉屋たちは無理だというけれど、我々はずっと希望を実現させてきたじゃないか」みたいなくだりでちょっと涙が出そうになった。ほんとうに世界が変わったら、どんなに素晴らしいかしら。でも「世界を導く」みたいな発言にはまた世界警察かい!とちょっとげんなり。この経済ショックで、日本もアメリカ離れができればいいのになあ。

広場に集まった、200万人の聴衆の顔を見て思い出したのがスパイク・リーの映画「ゲット・オン・ザ・バス」。あらすじは1995年10月16日、ネイション・オブ・イスラムの指導者ルイス・ファラカン師の呼びかけによって全米の黒人男性たち約150万人が首都ワシントンに集まりデモ行進をしたミリオン・マン・マーチを題材に、行進に参加するための長距離バスに乗り合わせた男たちの姿を描くドラマ。

みんなこの映画みたいに、世紀の瞬間に居合わせたいというだけで長距離バスに乗ってきたのかなあ、と思うと感慨ぶかい(そうでない人も多いだろうけど・・・)。こうやって"みんな"で盛り上がることができるアメリカ人がうらやましい。これが民主主義ってやつなんだろうか。

社会を、政治を変えるというでっかい目的のために日本人が集って気炎を上げるって自分も含めて無理だろうなー。アイドルとか偶像とか、目に見えるものでないと無理なんだろうなー。

2009年1月20日火曜日

映画「バンク・ジョブ」


王子がジャージ姿でクラビングしてることでおなじみの英国王室。しかし古き良き1970年代、さすがにスキャンダルは御法度でした。南の島で王女が複数の異性といろいろなことを繰り広げてるなんて・・・しかもその場面を過激派のゴロツキが盗み撮りしちゃって、その写真をネタに英国の警察はおろか諜報機関まで揺すっちゃうなんて。いいかげん業を煮やした諜報機関が、街のチンピラをだましてその写真を盗みださせるなんて・・・ そんな話あるわけないじゃーん!

でも、あるんです!この映画「バンク・ジョブ」は、実際にあった事件がベースになっている。監督は超いい感じのじいさん映画「世界最速のインディアン」、古くはひさえくんもおすすめの青春映画「カクテル」を撮ったロジャー・ドナルドソン。サスペンス要素も登場人物のキャラクター設定もすごくしっかりしてて、安心して見れる秀作。小金をもうけるつもりだった街のチンピラが、スコットランド・ヤードからMI5から英国王室から政治家までを道連れに大スキャンダルを起こしちゃうところがハラハラドキドキさせられます。

個人的にシンパシーを感じたのが、このロジャー・ドナルドソンさんオーストラリア出身なのだが、多分イギリスがすごく好きなんだと思う。イギリスお家芸のクライム・ムービーだけど、上品な香りがするのもそのせいなんじゃなかろうか。ダニー・ボイルとかケン・ローチとか、イギリス人には絶対撮れない類の、異国の人が幻想で作ったいわゆる「紳士の国」みたいなイギリス像。そんな片鱗みじんも残ってないロンドンで具現化してしまったところがあっぱれ!田舎者が憧れる英国のビジョンそのままっていうか、イギリス好きによるイギリス好きのためのこてこて映画ですよ。大阪で新喜劇がこけてる感じのこてこてっぷり。

ロジャーさん、ますます乗ってます。次回作も楽しみだな〜。