googledriveが発狂してて、昔々保存した書類が上のほうにあがっている。なんでこれ書いたのかおぼえてないな。
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ウェブは死んだらしい。それでは広告代理店はどうだろう?
かつて広告代理店がいたいけな庶民の心理を操作し、憧れを創りだしていた時期があった。テレビドラマ「マッドメン」の主人公、ドン・ドレイパーは言う。「落雷のような衝撃を受け、食欲は失せ、仕事も手に付かない。すべてを捨てて、結婚し子どもを作る。そんな恋愛は実在しない。あなたが思う恋愛は僕みたいな男が創った幻想だ」と。
ドン・ドレイパーは広告代理店のやり手クリエイティブ・ディレクター。カリスマ的魅力を持ち、魔法のような戦略でクライアントと消費者の心をつかむ、アメリカで絶大な人気となったドラマだ。みなさんに言っておきたいのは、このドラマの舞台が1960年代だということ。オフィスが煙草の煙で白く煙り、主婦が煙草を吸い、ランチにワインを空ける。ああ懐かしき、古き良き時代。この時代がもう二度と帰ってくることがないことを我々は知っている。
かつて、"庶民"は愚かであった。彼らは自分たちが何を求めているかすらわからないので、賢い広告代理店のクリエイティブ・ディレクターが"仕掛け"を考える。
彼らが目に付きそうなところに広告を出すことで購買意欲を操作することができた。人気のタレントに商品を持たせて「わたしもつかっています」と言わせる。いまではそんなことはないことを誰もが知っている。
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