akiko_saito daily: GAPの新ロゴデザインが最悪な件について

世界最大級のリテール・チェーンGAPがロゴをリニューアルした。

そのロゴのデザインに関する話題で海外デザインブログはもちきりである。

・今日ってエイプリルフール？
・小学生のロゴコンテスト？
・目が覚めたらGAPが金融機関になってた
・最悪。１点
・このクソ四角は何のためについているのか？
・Wordの描画機能を見つけた子供が作ったみたいだ
・パワーポイント・スタイルのデザイン
・ヘルベチカを使えば誰もが偉大なデザイナーになれる、てわけじゃない証拠
・これもひどいけど系列のOLD NAVYは昔からひどい　
・カナダはまだ大丈夫　

この嫌われ者のニューロゴはtwitterにも登場した。
http://twitter.com/gaplogo

勝手にニューロゴコンテストなども行われている。外人(やvipper)のこういう無駄に機敏な行動力は最高に笑える。

ロゴリニューアルにはエージェンシーが関わっていると思われるが、世界的大企業のロゴをデザインしたデザイナーの名前はない。

まあ何が頭に来るかというと、潤沢な資金を持ち、世界的に大きな影響を与える大企業が、企業の顔であるロゴデザインをものすごく適当にやっていること。予算があるのにヘボロゴを平気な顔で使うファッション企業なんて悪いジョークだ。まかりとおる企業自身の体質を疑う。

「人ごとなのになんでそんな怒るの」という人は、我々はこのゴミみたいなデザインを渋谷でもNYでも御殿場のアウトレットでもプラハの橋の上でも嫌というほど目にしなくてはならないことを思い出してほしい。公序良俗という言葉があるが、そのようにたくさんの人の目に触れるものはきちんとする責任がある。

ブランディングにかける予算や時間がありながら使わないということは、イメージが大切なブランドショップがデザインをないがしろにしていること。消費者をなめているとしか思えない。そんなにデザインがどうでもいいのなら、長い布でも売ってればいいんである。ここまで影響力のある会社だと、デザイン会社に予算が行かず、デザイナーを目指す若者も減る可能性とかも考えたほうがいい。

と一人でぷりぷり怒っていたら、いつもイベントがあるごとに無茶なスケジュールでデザインをお願いしているひろし先生がこんなTシャツをつくってくれました。