2009年7月23日木曜日

いや、ありがたい


昨日は負け惜しみ言ってましたけど、ほんとうは日食が見たくて見たくて仕方なかったんです。NHKのサイトでダイアモンドリングを見ることができて、もうぞわ!!ってした。初めて受信料払っててよかったと思いました。

しかし実は都内でもばっちり見れたんですね… 世田谷区在住のIさんが近所の駐車場で撮影した写真を送ってくれました。す ん ご く 見 え る !! NHKのスクリーンショットを撮ってウヒョウヒョ言ってる間に、頭の上ではホンモノが欠けてたんだ… 人生何事も諦めちゃいけないんだなあ… もう来年イースター島に行くしかない… 

2009年7月22日水曜日

皆既日食をありがたがらない



皆既日食フィーバーですね。皆既日食には鳥が飛び立ったり、人間がおかしくなったり、やどかりが巣に帰ったりするそうじゃないですか。平日で普通に出勤なので、一瞬「この世界的ビッグウェーブに取り残されるなんて…!」と焦ったのですが、皆既日食はそんなに珍しいものでもないということをスーパーデルモこと愛ちゃんに聞いて安心した。

そもそも皆既日食とは太陽の全体が隠される蝕のこと。で、次に日本で皆既日食が見られるのは2035年9月2日。生きてるな。たぶん生きてる。しかも能登半島~富山~関東で皆既食が起こるので、島まで行かなくても都内で蝕が見られるんだぜ。そしてその頃にはたぶん自由人になってるだろうから、海でも山でも行きたい放題だ。その前に見たくなったら、来年にはマダガスカルあたりで皆既日食があるから行くといい。

そういうことで、今回の日食は別に関係なし!!ハイハイ仕事仕事!!

といいつつドキドキしてきた。
http://www9.nhk.or.jp/live0722/
http://twitcam.com/534
http://live.nicovideo.jp/watch/lv2283714
ここでかけてるのがみられるよ。

2009年7月21日火曜日

花火大会


休出が意外に早く終わったので、「トランスフォーマー リベンジ」の2回目を見に行った。水曜に立ち見で「エヴァンゲリオン 破」を見たらやっぱりロボットってかっこいいなあと思って、どうしても見たくなった。新宿ピカデリーでは100席くらいしかない小さいスクリーンで、IMAXに比べると絵は暗いしぼやぼやしててちょっとあれだったけど、やっぱりすごく面白かった。

1回目は「うあああああ?!えええええええ?!」と驚きまくっているうちにストーリーがガンガン進んでいくので、さっぱり話を把握できていなかったのだが、落ち着いてみて見るとちゃんとストーリーに整合性があって、まったく破綻してないことがわかった。マンガとかゲームみたいに、きっかけがあってそれが手に入る場所に行くと次の出来事が起こる、みたいなことがけっこう丁寧に紡がれている。その一つタスクを達成した時の達成させた感がまさにジャンプマンガみたいに派手ですごくいい。オートボットがみんなでサムを守ってたり、軍とロボットが心を合わせて戦ってるとことか泣けて来た。

あと、IMAXだとあんまりわかんなかったけど音がすごい。最後の銃撃戦のとこなんかもうどーん!どーん!どーん!って花火大会かと思った。そしてなによりロボットの起動音みたいなのとか動く時に出る音がめっちゃくちゃかっこいい。最初のパラマウントのところで「キュイーン」みたいな音が鳴るともう胸が震える。効果音のCDがあったらずっと聞いてたい。

やっぱりほんとにロボットってかっこいいな。生まれ変わったらロボットを作る人になって、どうやったらかっこいいロボットを作れるのかだけを考えて一生生きていきたい。

2009年7月16日木曜日

pixivにいってきた

原宿で行われたpixivフェスに行って来た。

pixivは開設から約1年9カ月という新しいサイトだが、月間ページビュー(PV)は約7億2000万、1日のPVは約2400万、投稿された作品総数は約490万、1日に投稿される作品数は約1万5000枚というモンスターのようなイラストSNS。2007年がニコニコの年なら、2008年はpixivの年であった。画像を見せる機能だけに特化し、SNSだが足跡とかまどろっこしいやつはない。絵を描く人は絵をアップし、見る人は気に入ればコメントしたり☆で評価することができる。そういうところが絵を愛するアニメやマンガファンの心をつかんでいて、いわゆる愛され系の超勢いのあるWebサービスなんです。で特徴は、いる人の絵がやたらと上手というところ。

pixivフェスではその上手な人たちの絵が飾ってあり、絵にサイトと同じくコメントやシールで作ったタグを自由に書くことができる。Web2.0がリアルに飛び出すってこれ!会場には絵を描いている人やファンがつどい、机の上で一緒にお絵描きをしている。これが愛され系サイトの力というやつか。すごいなあ。社長の片桐さんは菅原そうた氏を彷彿とさせる、超面白ナイスガイ。pixivの7億PVは140台の自作サーバで保守されているそうだ!!すすすすごすぎ。

片桐さんのおすすめWebサービスは、アメーバの「アメーバピグ」というセカンドライフのちゃんとしてるやつ。2009年はピグの年かも!とおっしゃってた。わたくしもさっそくやってみたところ、街に出た途端に人がたくさんいて怖くなり、ただいま4畳半に引きこもり中!はやくネトヒキを脱出してアメーバ上だけでもいいからリア充になりたいものです。

高橋順子詩集「あさって歯医者さんに行こう」刊行記念 詩と作品のコラボレーション展

が、青山のNOW IDeA by UTRECHTでやってます。

参加作家は北川一成、服部一成、菊地敦己、小金沢健人、ミヤギユカリ、野川かさね、塩川いづみ、前田ひさえ、Noritakeさんら!ぐえーー 超ごうか

詩に絵を付けるのは普通だけど、今回はアーティストが高橋さんのこれまでの詩を読んでインスピレーションを受けて制作したイメージに高橋さんが詩をつけていく。その詩はどれもとんでもないところから出て来てて、でも絵を巻き込んで新しい世界をつくってる。

展示の仕方も激オシャレで、スキーマ建築計画による小学校の机にカラフルな樹脂を固めたリサイクルのやつが超かわいい。販売もしてるみたいなので、どれかほしいな〜。と考え中。

展示は20日までなので、この連休ぜひぜひ行ってみてください。

http://www.utrecht.jp/aoyama/exhibition.html

新橋 魚金

この世の奇跡こと新橋の居酒屋 魚金に連れて行ってもらった。

何が奇跡かというと、東京とは思えぬお魚のクオリティ&コストパフォーマンス!!お刺身もりはこの5倍くらいあって1980えん。ホタテもアワビとかも入ってて、全部新鮮でとってもおいしいのに1980えん!!!これは仙台でも難しそうだ。おさかなだけじゃなくて、かきあげとか釜飯とかもおいしい。いつも会社の愚痴&キャバクラの話題で盛り上がるスーツのおじさま達で溢れているため予約がなかなか取れないのが切ないところですが、おさかな好きはぜひぜひ行ってみてください。

2009年7月15日水曜日

泣きすぎ


年齢を重ねるごとに増えるのはトラウマばかりなんて嘘!

My Milk Toof」は、歯のかわいこちゃん二人組が毎日たのしく冒険している写真マンガ。かつてこのように恐れを知らず、世の中が驚きと発見で満ちあふれていたころがあった。センチメンタリズムにもう涙が出ちゃう。フィギュアのゆるすぎない精巧さ、写真の構成などのきめ細やかさと、歯に対する作者の優しさに泣けてくる。

そんで世界の優しさアピールでおなじみのピクサーの中でもあらすじだけで泣かされる最新作「UP」。海外では既に公開されてますが、日本公開は冬!!まだかー!!早くしてー!!ということで、同時上映されるショートアニメ「Partly Cloudy」がネットに流出していたので貼っておきます。これはロシアの謎のサイトがアップしたやつで、ほんとうにマナー違反だが、これだけ解像度が低いともとのものとは別ものだし、一度把握しておいたほうが劇場で見た時にストーリー以外にも注意が向けられるから感動が増すんじゃないのかなあ、という言い訳をしておきます。



泣いてばかりいるとバカになるので、こんなのも。

2009年7月12日日曜日

西武線椎名町 南天

池袋の隣の駅、椎名町の駅前に「南天」というちいさな屋台みたいなお店がある。立ち食い蕎麦愛好家の間では有名らしい。

名物は肉そば。肉が!!肉が山のように入ってる!蕎麦が見えない!!!蕎麦は太め。汁は東北っぽいしょっぱい感じで、蕎麦の倍ぐらい入っている豚肉のエキスがしみ出しています。これで420円。ぬー、こういう味、好きなのよね・・。天かすも入れ放題。おにぎりとかもおいしそう。B級グルメ好きには見逃せない名店ですぞ。

2009年7月11日土曜日

宗教について考えた

宗教の話をしよう。


わたしは母親がカトリックで、小さい頃から神様がどうのこうのという話を聞かされて育った。その結果、何の疑いもなく神様というものの存在を信じるようになった。宗教というのはそういうところから来るものでなければ、そんな目にも見えないものをどうやって信じるんだろう?

信じれば幸せが来るから信じることにする、ってまともな人間の思考として可能なのかしら?株を買って値段があがれば儲かります、というようなかんじ?映画「ラストデイズ」で「2000年以下の歴史しかない宗教は全部カルトだ」と言っていたのには納得した。いやでも新しい宗教にもそうでないものもあると思うし、ねずみ講とか周りの人を不幸にするやつみたいなのじゃなかったら、その人が良ければいいと思う。

といっても私は洗礼も受けていないし模範的な信者にはほど遠く、ミサは退屈極まりなくて爆睡してしまうから行かないし、聖書も全然興味なんか持てないので全く読んでいないけど、神様はいる、というかいない気がしない。

で、キリスト教といえば自己犠牲の精神で、有名なのが「右の頬を打たれたら左の頬を差し出せ」というやつだ。全く意味がわからない。右の頬を打たれたらグーで殴り返すべきじゃないか。キリストの最後は磔にされて死んでいくのだが、2000年経った今でもけんけんがくがくと議論されている事件がある。

それがキリストの弟子のひとり、「ユダ」さんの裏切り事件。キリストが磔になったのはこのユダさんがお金と引き換えにキリストを密告したからなんである。キリストはユダの裏切りで自分が超苦しんで死ぬのを知っていたが、それを防ぐことはせず、むしろ「行ってするべきことをしなさい」とか言って促しまでした。

これはさっぱり意味がわからない。知ってたなら止めればいいじゃん。ていうか、きっと弟子にする時点で「俺こいつのせいで死ぬんだな」ってわかってたんだろうから、そもそも弟子にしなきゃいいじゃん!!この件については未だに「ユダが死に導かされたのだから同情するべき」とか「悪魔にそそのかされたせい」とか、ああでもないこうでもないと議論がされている。

なのだが、なんかその気持ちわかる気がする。この世界には、いろいろなものが壮絶に絡んでる大きな流れみたいなものがある。ちょっと先が見えて、障害物をよけたとしても、きっとすぐに違う障害物が現れると思う。

それは渦に巻き込まれて抵抗するのが面倒、というのではなくて、全てを失うということをあらがわずに受け入れることで全てを手に入れるというか、調和するっていうか、なんか夜中で何書いてんのかよくわかんなくなってきたんですけど、キリストはユダを恨んだり憎んだり拒絶したりは絶対しないんだろうなと思った。

死んでも三日後に復活するから別にいいやとかじゃなくて、復活しなかったとしても恨まないと思う。それは諦めじゃなくて、人類愛とかでもなくって、何だろなー。誰も悪くないっていか、ほんとうに悪い人でもそれでも拒絶しない的な感じかなー。

ていうか、そうなっても恨まないような人じゃないと、2000年も前の一人のオッサンのことを何億人も覚えてる甲斐がないじゃないか。いなかったとしても別にいいから、そういう人がいたんだねえと心の隅っこに存在を感じることが神を信じるってことなんじゃないのかねえ、と思った。

神様というのは、生きている私たちには何にもしてくれない。でも、だからっていない訳じゃないと思う。地球はビッグバンで出来たし、人間は猿から進化してきたし、宇宙には星雲とかがあるだけだけど、どこかしらに神様とかっているんだと思う。リコリスがまずいと感じるのは私が生まれ育ったところの食生活の影響みたいに、いると言われたものはいると思わざるを得ないからかもしれないけど。

しかしそこにある流れにあらがわないって仏教とかヒンドゥー教とかみたいだから私の解釈は相当和風でしょうもないと思う。遠藤周作の「沈黙」では、あんまりにもひどい目に遭わされる隠れキリシタンたちが、救ってくれるはずの神様が奇跡を起こしてくれずに沈黙するばかり、と言って絶望していた。そんでお奉行とかが、「日本にはキリスト教は絶対に根付かない」とか言うんだよ。わたしも今はこんなのんきなことを言っているけど、そういう状況になったらいったいどうするんだろう。スコセッシの「沈黙」がまちどおしい。

2009年7月10日金曜日

レインボーケーキ


らばQにのっていたアメリカの毒ケーキ、「レインボーケーキ」が激しく気になる。レシピはこちら動画もある。フリッカーにはみんなが作ったレインボーケーキ写真がガンガンあがっている。陽気なアメリカのみんなは「ビューティフル!」とか「ブルーがきいてるね!」とかコメントしてて、ほんとどうかしてるよ… しかしこれ、子供にたべさせていいんだろうか…。でも作ってみたい… どうだいひさえくん…

2009年7月9日木曜日

カレー

夏なので(いや、一年中)カレーばかり食べている。
先日訪れた西新宿のカレー屋さん。店に入ると入れたはずの予約が入っておらず、インド人のおっさんが一人でぼーっとしている。九時くらいでプライムタイムのはずだが、店には客が一人もいない。我々は7人くらいいたのでおっさんあせる。一人で注文とって一人で料理して一人で運ぶのかな、と思ったら「チカクノミセカラトモダチヨンダノデダイジョブデス」と言う。

とりあえずタンドリチキンを頼む。肉は堅いけどわりとおいしかった。ビールもとても冷えている。が、マンゴラッシーがまるでひよこのように黄色い。こんなラッシーみたことないな・・・と一抹の不安がよぎる。カレーはチキンとほうれんそう&チーズ、野菜、マトン&ほうれんそうなど基本のものを頼む。

相変わらず客は一人も来ない。なぜか壁を取り囲むようにむなかたしこうの版画が飾ってある。雑誌だとスイートがめちゃくちゃ売れてるとか、弥生人は伊勢神宮を好み、縄文人は出雲大社を好むなど愉快なトークをしながら、寂れたペンションを彷彿とさせる内装でカレーを待つ。

果たしてカレーがやってきた。どれもものすごくまずくはないがおいしいとも感じない。不思議な感じだ。平凡な外見から放たれる香りはスパイスの味を感じさせない平面的なもの。カレーはそこに記号としてあるだけで、我々になにも訴えかけてはくれない。ナンも歯ごたえがなく、まるで紙切れのよう。なぜ!

結局この日、お客は我々だけだった。皆どうやってこういうビミョーな店を避けて通っているのか不思議だが(おいしいかおいしくないかは入らなければわからないのに)、それなりのお店にはやっぱり客は来ない。

まあよく飲食店のドアの前に立った時、なんか虫の知らせのようなものを感じたりするが、「もうお店のドアあけちゃったし」みたいな感じで入ってしまうとたいてい失敗する。我々文明人はネイチャーのコールにもっと耳を傾けなきゃいけないな、とそういう時思う。

このまえよしもとばなながほぼ日で「最低の中に最高がある」という話をしていた。カレーとかハンバーグとか、そういうたいていのひとが失敗しない鉄板メニューというものには、どんなに出来の悪いものであっても普遍的なきらめきが必ず潜んでいる。

全ての日本人が寿司を上手に握れるわけではないように、全てのインド人が作るカレーがおいしいわけではない。それでもこの時私はやる気のないカレーのなかに一筋のきらめきを見た。詳しく言うと、チキンカレーが丸大チキンハンバーグのような味がしておいしいと思った。

カレーはやっぱり偉大な食べ物だ。

ちなみに、新宿だとポトワールというカレーやさんがおいしいそうです。

2009年7月7日火曜日

人生、宇宙、すべての答え


趣味というのは純粋に自分を喜ばせるためのものであって、人と共有しようなどという下心を持ってはいけないのかと近頃考えている。何が言いたいのかというと、コンカツなどにおいての際にサブカル女は引かれるから墓まで持っていく覚悟でひた隠した方がよいという宇宙の真理についての話。映画とか音楽とかに妙に詳しいのって、クウネル系に異様に詳しい男子と同じように不気味に写るんだろうなとか思ったりして。会社役員だけど趣味が女装、くらいの恥ずかしさをわきまえて生きていくべきだ。

あと、マリリンマンソンスライス事件は歌舞伎の人が日頃移動に人力車を使っているくらいの、野球選手が金のネックレスをしてセカンドバッグを小脇に抱えているくらいの意外性とやっぱり感があった。別れた原因はマリリンマンソン自身に100%原因があるしその後の対応も常規を逸しているので「あんたそりゃ仕方ないよ・・・」と誰もが言いたいところだが、なんだかずいぶん大変そうだ。そういう人の誰にもどうにもできない痛みというのはいったいどこへ行くのだろうと思う。いつかぴったり傷口が塞がって誰にも見えなくなったりする日がくるんだろうか。

人生、宇宙、すべての答えを知りたい人は、「人生、宇宙、すべての答え」でぐぐってみてください。グーグル先生が教えてくれます。

2009年7月6日月曜日

男の片付け

阿佐ヶ谷ロフトで大根仁さんのトークショーが開催されると知り、突発的に行ってみる。大根さんはブログを愛読しており、どんな人なのか見てみたかった。イベントは大根さんのPCを激重にするくだらない画像の片付け大会。

大根さんは好きなグラビアアイドルの画像はもちろん、好きな映画のDVDのジャケットから好きなスナックのパッケージ画像まで、視覚化が必要なさそうな画像でも捨てることができない。それに味写ライブラリやよくわからない現代アート作品までどんどん加わっていくので、そりゃあ片付かないはずだ。肉で作られたNIKEの靴、おちまさとが作ったセックス・ピストルズ携帯、18782(いやなやつ)+18782(いやなやつ)=37564(みなごろし)など一生使わなさそうな画像がどんどんプレゼンされていくが、魔法の言葉「これはいつかいるよね」によってまったく捨てられない。これぞ男の片付け!!

これだけで3時間くらいやっても面白いだろうなと思った。しかし細木数子が裸にワイシャツでソファーに寝そべってるとか、林マリコのヌード写真とかが脳に強烈に残って困っています!

阿佐ヶ谷ロフトのサブカルの香りを1時間ほど吸っていたらくらくらしてきたので、途中でタイ料理屋にいく。オーバカナルがパリのカフェにそっくりなのとおなじくらいタイの料理屋に似ている(行ったことないけど)すごいとこだ。味はそんなに本格派でもなさそうなところがまたいい。

その後渋谷で激低レベルなボーリング大会を開催。ゆうこりんがめきめき上達していきます!!

2009年7月4日土曜日

国重直子個展 一線・一線

直子さんに初めて会った時、うとうとする私に自分の上着を脱いでかしてくれたりして、なんと天使のような人がこの世にいるものかと思った。

そんな直子さんが描くのは、野菜と線へのフェティシズムがくらくらするほどに満ちあふれるマッシブな絵!あの穏やかでたおやかな彼女のどこからこんなパワーがでてくるのかしら!見ると栄養不足の人も元気になれると思います。中目黒ヒュッゲギャラリーにて7月6日まで展示されているので、ぜひぜひ行ってみてください。


国重直子個展 一線・一線

2009年7月3日金曜日

吉祥寺おすすめスポット

このまえ吉祥寺をぶらぶらしたら久しぶりに楽しくて、吉祥寺っていいとこだったんだなあと何年かぶりに思った。以下おすすめ


丸井のカフェは吉祥寺ではわりと早くやっていて、オープンエアでブランチがたべられるぞ。

吉祥寺といえば、のおしゃれ雑貨屋Roundaboutの姉妹店、Outbound。作家性のある雑貨がおいてある。どれもこれもかわいい。


カフェ横尾。老舗のダイニングバー横尾のカフェ店。何を食べても一工夫あっておいしい。ふつうのカフェめしとは一線を画したこだわりぶりが素晴らしい。


夜ごはんは一つとなりの西荻まで行って「のらぼう」に行こう。コーンと枝豆のフリット、という私にとっては夢の競演メニューが夢に出るほどおいしい。野菜が地場産のものだけを使っているので、とにかくなにたべてもおいしいです。

でも今日、駅から自宅に向かう道にあるバーで三上寛ライブが行われていて、やっぱり西荻こわい>< とか思ったり!

2009年7月1日水曜日

映画「レスラー」


人間こればっかりは理解できないというものがある。私にとってはプロレスがそれだ。同じく苦手な演劇とはいつの日かわかり合える時が来る気がしなくもないが、プロレスとはいつまでたっても交わらない平行線のままな気がする。

映画界から忘れられ、ボクサーをやっていたミッキー・ロークが落ちぶれたプロレスラー役でカムバックを果たした映画「レスラー」。

ロークが演じるのはかつて80年代に大スターだったプロレスラーの"ラム"ことアンディ。当時の仲間が首尾よく中古車自動車販売業に転身してるのを尻目に、リングの楽しさが忘れられない彼はトレーラーハウスの家賃も払えないようなどん底生活を送りながら現役でリングに立っている。

彼の数すくない心のオアシス、ほのかな想いを寄せるキャシディは場末で働くストリッパー。美人で気がいいが、夏木マリのごとき熟女でバチェラー・パーティに来た客から「俺のかあちゃんと同世代だろ!」などとやじられてこれまた痛々しい。さらにラムにはたった一人の肉親である娘がいるのだが、昔の放蕩時代に誕生日も祝わなかったことなどを恨まれて口も聞いてくれない。

それでもラムはリングに立つ。生活費を稼ぐためにスーパーでバイトしながら。と、あらすじを聞いただけでも手垢にまみれたクリシェだらけの作品なのだが、ミッキー・ロークの演技が凄すぎて感情移入せずにはいられない。

序盤の試合で、ラムは手のサポーターにカミソリを隠す。「試合中相手に使うのかな?」と思いきや、彼はそのかみそりで試合中自分の額を切り裂く。派手に流血させて、観客を喜ばせるためだ。その姿を見た時にプロレスとは、エンターティナーとはなんと業の深いものであることかと震えた。

この世界には二通りの人生がある。年月をかけて美しく磨き上げられ続けたグラン・トリノのようにピカピカでポーチのついた家に住む人生と、塗装がハゲてどこもかしこもへこんでいるボロボロの中古車のような、電話もないトレーラーハウスに住む人生。ラムとストリッパーのいるのはもちろん中古車のほうだ。

彼らがどんなに懸命に生きたとしても、ピカピカの人生の人には彼らの存在は姿すらも見えていない。どうせ生きるならピカピカの人生のほうがいいに決まっているが、それでも「バカだなあ」と思いつつもロークの身体の全てのガソリンを燃え尽くすような姿には胸を打たれずにはいられない。自分はろくでなしのできそこないの人生を嘆いているだけだが、ここにはこうやってバカみたいに立ち向かってる人がいるんだ。

映画館がすすり泣いているのを私は初めて見た(多分吉祥寺だったからだと思う)。でもどシリアスなんじゃなくて、すごく淡々としててギャグシーンも凄く笑える。観客に「俺の義足で悪役をぶっ叩いてくれよ!」って言われてほんとにやっちゃうとことか。

ハリウッド映画というよりヨーロッパ映画のような描き方だったからかもしれないけど、主演男優賞はこの作品に贈るべきだったと思う。「ミルク」も物凄く良かったけど、没入感や存在感ではこの作品の迫力を超えるものはないかも。服が濡れるほどズタボロに泣かされてしまった。ガンズアンドローゼスで泣く日が来るとは思わなかったなあ。ボロボロ車の人生がどんな気持ちか少しでもわかるような気がする方にはおすすめです!