2013年2月17日日曜日
がんばれトム・ヨーク
トム・ヨークがロンドンのクラブ「ボイラールーム」でDJした動画が公開されており、「これはひどい」「下手すぎる」「トムさんのことは尊敬してるけどこれはちょっと..」「いい曲、ダメなmix」「客の態度が悪すぎる(踊らず携帯いじってるとか)」など切ないコメントに満ち溢れている。トム・ヨークはたいへん先鋭的な音楽センスを持ちあわせており、modeselektorなどとのコラボも素晴らしかったが、DJはあんまり得意ではないようだ。たしかにあまりつなぎは上手ではないし、ただレコードをかけて終わりそうになったら次のレコードをかけるというダンスミュージックっぽくないDJをしている。しかし彼は専業DJではないし、賑やかし程度の企画だったのも明白だ。疑問なのは、なぜトム・ヨークにとっても満足な出来ではないだろうこのプレイを動画で公開したのか、そしていまだに公開し続けているのか、そしてPCじゃなくてアナログレコードでやっているのかということだ。
ちょっと前にDeadmau5さんが「テクノ(EDM)のライブはみんな再生ボタンを押してるだけ」というようなことを言って、ちょっとした騒動になったりしたけど、PCでやればテンポもずれないし、ある程度かっこのつくDJプレイが出来るだろうに、わざわざアナログレコードで演奏して、客が一人も踊らないで携帯を見ているようなひどい演奏を公開することが、トム・ヨークにとってEDM(って頭悪そうな名前ですごい)界隈へのアンチテーゼでもあるのかなと思った。
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