2008年1月29日火曜日

レストラン ストックホルム スウェーデン料理スモーガスボード専門店

レストラン ストックホルム スウェーデン料理スモーガスボード専門店
スウェーデン料理の主なメニューはニシンの酢漬け、サーモン、スモークサーモン、ベリーのジャムがついた肉だんご、ゆでただけのポテトなど。このレストラン ストックホルムではそれらが本格的な「スモーガスボード」形式で食べられます。

スウェーデン料理って最初は地味だと思うんですけど、ニシンの酢漬けとか甘いマスタードソースとか、だんだん癖になってきます。アルバムにあるKnaeckebroed (クネッケブレード)は保存食。お味はそうですね、段ボールに近いかな。スウェーデン人のKarlとSiggeは懐かしいと言ってとても喜んでいました。

ただしスウェーデン人にとってのほかほかご飯的役割である「ゆでただけのじゃがいも」がないと悲しそう。日本人にとって朝食のバッフェで味噌汁があって白米がないような感覚のようです。それは悲しかろう!店員さんに聞いてみたら、ゆでただけのじゃがいもは日本人に評判が悪いのであまり出しておらず、やっぱりスウェーデン人の方からクレームが来るそうです。スウェーデン人にとってじゃがいもは主食的役割で、ファミレスとかでおかずにじゃがいもが載っててさらにご飯があるとすごく不思議に感じるらしい。

こちらのレストランには一年ぶりの再訪。一緒に行ったスウェーデンマニアのツカちゃんは月に2回は通っているとか。フランス人のユカリンも昔このお店に来て、「段ボールを食べさせられた(怒)」と怒ってたんですけど、イギリス料理すら大好きなわたしはかなり気に入ってしまった。ああ、また早くいきたいなあ。

2008年1月27日日曜日

"Bill Gates' Last Days"

CES2008で上映された、マイクロソフトのビル・ゲイツ主演の面白ビデオ。今年の7月にマイクロソフトの第一線を退くビル・ゲイツの最後の四日間を描く。ラッパー、俳優など無茶な職種にチャレンジする彼にアドバイスするのはJay-Z、U2のボノ、スティーブン・スピルバーグ、ジョージ・クルーニーなど超セレブの友達(本物)!超豪華セレブ達の、「いいから黙ってパソコンだけやってろよ」というまなざしとビルの三文芝居がみどころです。

「ヒップな文化に興味はあるけどセンスがない」というGeekに対するパブリック・イメージを自ら演じるとは懐が深いのかあんまり気にならないのか、ともかくいかにもアメリカンなセンスでとても見てて楽しい。もっとやってください。

2008年1月24日木曜日

「Newest Great Directors」 Directors Breau所属 パトリック・ドーターズ


新世代のGREATな映像ディレクターを紹介する「Great Directors」(たぶん半年にいっぺんくらいしかやりません)。第一回は新iPod nanoのカラフルなダンスCMでおなじみのDirectors Breau所属パトリック・ドーターズ(Patrick Daughters)さんをご紹介~。

パトリックは1976年カリフォルニア・バークレー生まれ。NY大学で絵画を専攻、在学中に制作した3本のショートフィルムがシカゴやハンプトンなど数々の国際映画祭を受賞し、国際的に注目されるようになった。ミュージックビデオ(以下MV)制作は2003年からと最近だが、Beck, the Yeah Yeah Yeahs, Kings of Leonなどカッティングエッジなアーティストと次々とコラボレーション。斬新なディレクションで音楽ファンにもその名を知られることになる。名前に聞き覚えがなくても、新iPod nanoのカラフルなダンスのCMといえば印象に残っている人も多いはず!

Feist - 1234Dir:Patrick Daughters
Uploaded by ListenToFeist

CMに使われている映像は、カナダの女性シンガーソングライターFeistの曲「1234」のMV。驚異の映像はほぼワンテイクで撮影されている。撮影監督はShawn Kim、振り付けはNY在住で建築とコラボレーションしたダンスなどの活動を行うアーティストNoemi LaFranceによるもの。撮影ではリモートクレーンカメラが使用され、360度回転など舞台裏がyoutubeで公開されているので要チェックだ。

Feist「1234」メイキング映像

パトリックのMVはユーモラスでオリジナリティに溢れているものが多い。彼は強烈な映像美をエゴイスティックに追求するというよりも、曲の持つ世界観を拡大し引き立たせるためにさまざまな手法を使って演出するのが特徴だ。特に「1234」に代表されるダンスシーンを使ったビデオは秀逸で、Kings of Leon「King Of The Rodeo」での華麗なナッシュビル・ラインダンスやファンタスティックなミュージカル仕立てのFeist「Mushaboom (version 2)」、ZuneのCM「Academy of Dreams :60」が素晴らしい。どれも画面全体が躍動するようなワクワク感を見る者に与えてくれる。

ZuneのCM「Academy of Dreams :60」

彼の特徴的な手法として、人物に映像を投射する方法がある。Bright Eyesの「Hot Knives」やLiarsの「Plaster Casts of Everything」 でその驚きの映像を見ることができる。特に「Plaster Casts of Everything」 では、車を運転する男の顔に彼が追いかける女の顔を投射。どっちが追われているのか見ている方も混乱してしまうというデビッド・リンチも真っ青の鬼気迫る作品。ファンタジーだけでなくバイオレンスな表現でも卓越した演出を見せ、懐の深さを伺わせる。

Liars「Plaster Casts of Everything」

ミュージックビデオではMTV、The Music Video Production Association (MVPA)、Design Awardsなど数々の賞にノミネートされたパトリック。最新作ではアンチ・ドラッグのショートフィルム"S.L.O.M."を監督した。現在は「エターナル・サンシャイン」や「サムサッカー」を手掛けたプロダクション「This Is That」のプロデューサーTed Hope、Anne Careyらとショートムービー制作プロジェクトを進めている。今後の活躍が楽しみな監督の一人だ。76年って同い年なんですよねえ。

■パトリック・ドーターズ(Patrick Daughters) プロフィール
1976年カリフォルニア・バークレー生まれ。ニューヨーク・ユニバーシティで絵画と映画を学び、2003年よりミュージックビデオやCMを制作。新iPod nanoのCM中で使われたFeist - "1 2 3 4"で脚光を浴びる。現在所属するThe Directors Bureau Webサイトで作品を見ることができる。

VideographyWikipediaより抜粋
* Yeah Yeah Yeahs - "Date with the Night" (April 2003)
* Yeah Yeah Yeahs - "Maps" (September 2003)
* Secret Machines - "Nowhere Again" (July 2004)
* Kings of Leon - "The Bucket" (September 2004)
* Kings of Leon - "4 Kicks" (December 2004)
* Death Cab for Cutie - "Title and Registration" (January 2005)
* The Futureheads - "Hounds of Love" (February 2005)
* Kings of Leon - "King of the Rodeo" (March 2005)
* Muse - "Stockholm Syndrome" (2005)
* Feist - "Mushaboom (version 2)" (September 2005)
* Yeah Yeah Yeahs - "Gold Lion" (February 2006)
* The Blood Brothers - "Laser Life" (October 2006)
* Secret Machines - "Lightning Blue Eyes" (2006)
* Secret Machines - "Nowhere Again" (2006)
* Albert Hammond, Jr. - "101" (November 2006)
* Snow Patrol - "Hands Open" (2006)
* Yeah Yeah Yeahs - "Turn Into" (2006)
* The Shins - "Phantom Limb" (January 2007)
* Bright Eyes - "Four Winds" (January 2007)
* Beck - "Nausea" (2007)
* Feist - "My Moon My Man" (March 2007)
* Feist - "1 2 3 4" (March 2007)
* Bright Eyes - "Hot Knives" (June 2007)
* Liars - "Plaster Casts of Everything" (July 2007)
* Interpol - "No I in Threesome" (August 2007)

文/齋藤あきこ(2008)

2008年1月23日水曜日

Michel Gondryの新作「Be Kind Rewind」スチル写真


ミシェル・ゴンドリー監督最新作「Be Kind Rewind」より。ジャック・ブラック主演のコメディです。お話はさえないビデオや店員のジャックブラックが、お店のテープをだめにしてしまい、仕方がないのでうろ覚えの記憶を頼りに「ターザン」とかの名作映画を手作りのセットで撮りなおす・・というもの。あらすじだけでもワクワクしてしまいます!

Latest film from Michel Gondry. Great Director. To tell the truth, the last film(science of sleep) does not succeed to make it funny, but "Be Kind Rewind" must be great movie just to read synopsis!

写真:Copyright © 2000-2007 Sundance Institute. All rights reserved.

渋谷 / 讃岐うどん「 やしま」


渋谷、宇田川町にある讃岐うどん「 やしま」
http://r.tabelog.com/tokyo/rstdtl/13001808/ 
はうどんを軽く見る東北人の心を動かすステキなうどんをたべさせてくれるお店。このたびビルの取り壊しにともない、26日に一時閉店してしまうということで最後の渋谷やしま参りに行って参りました。かなり太めでむっちりとした手打ちの麺。素材の味を感じるだし。ショウガ醤油でしっかり味をつけた分厚いイカのてんぷら。すべてが記憶に残る味。

東北、っていうか関東以北ではうどんは蕎麦の次に位置するもので、だいたい蕎麦やにうどんもあるという感じでした(関西は逆にうどんやに蕎麦が置いてあるらしい)。しかし東京に来てさぬきのうどんを食べてから、うどんは「昼に学校から帰ったら作ってあるメニュー」から「わざわざ食べに行くメニュー」にランクアップ。とくに「やしま」は麺の独自な食感もあっていつでも食べに行きたいメニューに常時ランクインしていました。今日も2時半に行ったのにすごい行列。主に宇田川町の悪そうな奴らは全員友達っぽいBボーイがメインの客層です。

「やしま」は3月から富ヶ谷で営業されるとのこと。あたらしいやしまにもわざわざ行ってしまうでしょう。

2008年1月20日日曜日

Contact by United Visual Artists

Contact by United Visual Artists
2008年1月19日(土)より六本木ヒルズのオープンスペースにてUKのビジュアル・インタラクティブ・アーティスト「ユナイテッド・ビジュアル・アーティスツ(United Visual Artists)」のインタラクティブ・アート「Contact」が展示される。UVAは2003年の設立以来、U2、マッシブ・アタック、ベースメント・ジャックスなど、様々なアーティストに光のインスタレーションを提供。今回のインスタレーションは『UK-Japan 2008』のオープニングを記念して開催される。

初日にいってきました。大きなLEDのステージがあって、表示されるかわいいLEDのグラフィックを足や体の動きで自由に動かすことができます。ゲーセンのエアホッケーみたいな感じでしょうか。人の動きは上につるされている赤外線カメラで関知し、グラフィックを対応させているとのこと。グラフィックがキュートで、かつ動きがエアホッケー的に気持ちいいのでやってるみるとすごく楽しかったです。ヒルズにいったらぜひお試しください。札幌のアートイベントにもUVAが参加するそう。行きたいな~

2008年1月19日土曜日

TRATTORIA Firenze SANTAMARIA 南青山店

TRATTORIA Firenze SANTAMARIA 南青山店
フィレンツェのリストランテで修行した太田さんという方のトラットリア、「TRATTORIA Firenze SANTAMARIA」。外苑前のハーゲンダッツを六本木方面に進んでスポーツ用品店のはすむかいにあります。キュートな外観、かわいらしく上品な内装、品のいいギャルソン、自然派だけどしっかりした味のお料理、すべてがステキ。(先週会えなかったほうの)B社のサエキさんに「齋藤さんのタベログは何点ですか?」と聞かれたので「4.5ですね!!」と叫びました。すごくおすすめです。

透明人間


このブログを読んでいらっしゃる方はご存じないかもしれないですが、私は透明人間です。普段私の姿は人には見えません。喫茶店では注文を取ってもらえず、ファミレスに並んでいても名前を呼ばれることはありません。でも、たまに私のことが見える人がいます。最初は私の後ろにいる人に声をかけているのかと思って周りを見回してしまうのですが、どうやら本当に私の名前を呼んでいるらしい。そういう人に会うと、この人は魔法が使えるのではなかろうかと思います。

2008年1月17日木曜日

インディアナ・ジョーンズになった男

送信者 インディアナ・ジョーンズに...
愛の示し方というのはいろいろありますが、ゴリラ・アディクトのゴリラさんは作品への愛ゆえにインディ・ジョーンズになってしまいました。みくしーや海外サイトなどを駆使し、インディの映画で実際に使われていた帽子、皮ジャン、シャツ、バッグ、ブーツ、パンツ、ベルト、そしてまでトータルに揃えまくっておられます。スゴイ!!バッグを買うときに海外サイトを一緒に見たんだけど、国内外問わず本物志向のファンが「なんとか社の帽子がレイダースで使ってたもの」とか「鞭はこのブランド」とかいろいろ喧々諤々とやってるわけです。

そもそもゴリラさんがこの道を究めようと思ったきっかけは顔なじみの事務のおばちゃんの発言。軽い気持ちでインディグッズを買ったゴリラさんに「私の知り合いの子があんたみたいにインディ・ジョーンズが好きで、映画で着てたいろんなもの集めてるのよ~」というのを聞いて、「そうか!映画の中で着てるものってホントに売ってるんだ!」と目覚めたそう。それからゴリラさんは独学でインディマニアの真髄に近づいた。

しかし件のおばちゃんに「僕も集めましたよ!」と報告したところ、「あたしそんなこと言ってないわよ!グッズ集めてる知り合いなんて、あんたしか知らないわよ!」と全否定するではないですか。それじゃああの時のインディマニアって、もしかして今のゴリラさん…?時空が歪んで、未来の自分が導いた…?なんてSFちっくなオチがついてました。

わたしは映画好きだけど所有欲があんまりないので、なんという深い趣味があるものか…と感心したのですが、アンナ・カリーナが着てた服はこのブランドのなんとかかんとかとかジェーン・バーキンはどれとかそういう方面だったら全く同じにエキサイトすると気づいてとても納得。ゴリラさんの今後がとてもたのしみ!今度鞭打たせてください!

2008年1月16日水曜日

世界で最も薄いノートパソコン「MacBook Air」



うわああああ!!!神がありがたい道具を持って降臨されたーー!!想像をはるかに超えてホントに薄いーー!!!!13インチディスプレイ、厚さ2センチ。22万9800円!製品ページはこちら実況を見ていたら血が沸騰するような興奮を覚え、2ちゃんで祭りをする人の気持ちがわかったような気分になりました。
※追記:TechCrunchでライブを行ったランディ・ニューマンのことを「老いぼれ」呼ばわりしていたのが修正されてる。ホントのことなのに… なんでランディ・ニューマン?カーズのサントラやったから?

2008年1月15日火曜日

映画『夜と霧』 (1955年 フランス)


ヌーヴェル・ヴァーグ左岸派の映画作家、アラン・レネが制作したアウシュヴィッツ収容所のドキュメンタリー「夜と霧」をエスクァイアのごっつい上映会「進化する映画×リアリティ」にて鑑賞。上映前に柳下毅一郎氏のトークショーあり。柳下氏は「この世には、見た後に世界の見方を変えてしまうような映画がある」と語り、その一つがこの「夜と霧」だと言う。どう変わってしまうのかというと、人間というものの認識。いみじくも高度な文明を持つ人間が、これほどまでに残酷で血なまぐさい事が出来るという驚きだ。

「夜と霧」では55年当時の廃墟となったアウシュビッツ収容所ののどかな様子と、戦時中のナチス統制による収容所の惨状がそれぞれカラーとモノクロで交互に映し出される。この惨状があまりにショッキングな映像のためグロテスクなカルト映画としてセンセーショナルに噂されがちだ。確かに当時のフィルムは眼を覆いたくなるような映像ばかりである。プライドを傷つけるために裸で整列させられる骨と皮だけに痩せ衰えた人々、人体実験で爛れた足、ゴミの山のように積み上がる一糸まとわぬ死体、生首の山、ブルドーザーで土と混ぜられるかつて人間の肉体であったもの。

しかし監督のアラン・レネ、テクストのJ・ケイヨール、カメラのG・クロケとS・ヴィエルニ、ナレーションのミシェル・ブーケ、音楽のH・アイスラー、彼らがこの映画で伝えたいところは単なる残虐行為の記録ではない。「これは遠い国の特殊な状況ではない。我々のなかには、こういうことが出来る化け物が潜んでいる。」というメッセージを残して映画は終わる。

悲惨な状況にしばしばインサートされるドイツ軍の幹部たちの豊かな生活。スープも食べられずがりがりにやせ細っていく人たちの隣で、幹部たちは食事会を開き暖炉のある部屋で家族と過ごしていた。収容所の人員は労働力とみなされ、たくさんのドイツ企業が収容所に街を作り、なかには監獄まで用意されている収容所もあったという。


戦争に限らず極限状態に追い込まれると、人は理性をかなぐり捨てて殺しや盗みを働くかもしれない。しかし企業が利益を追求して街を作るのは社会性がなければできないことだ。収容所に関わった何万人もの人が、誰ひとりとしてこの異常な状況を変えることが出来なかったのだろうか?戦争の後、裁判にかけられた幹部たちは「命令に逆らえなかったのだから我々は無実だ」と主張した。それでは収容された人々を殺したのは一体誰なのか?

「シンドラーのリスト」「ビューティフルライフ」などアウシュビッツを題材にした映画は様々なものが制作されているが、起こった現象ではなくて引き起こしたものについて注意を向けさせてくれる映画はこの作品だけだと思う。澄まして文化的な生活を営むあなたの中にも私の中にも、無実の人の死体の上でピクニックができる化け物が潜んでいるかもしれない。

☆90点

2008年1月13日日曜日

映画『レミーのおいしいレストラン』(2007,アメリカ)

「モンスターズ・インク」「ファインディング・ニモ」など、子供だましでない一流のアニメーション作品を作りつづけるピクサーの最新作。いつも素晴らしい成長物語を見せてくれますね。ニモの「おとうさん!僕、できるから!」で号泣したのも記憶に新しいのですが、この「レミー」は「もの作りとはどういうことか?」的テーマを備え、ますます表現の深みを増した傑作です。

主人公のレミーはグルメなネズミ。「誰でも料理ができる」をモットーとするパリのカリスマシェフ”グストー”に心酔し、人間に親しむニュータイプ。「ネズミはネズミ、人間は敵」という古い考えの父とは対立ばかりしている。アクシデントからネズミのコロニーを離れ、グストーの作ったレストランに紛れ込んだレミー。料理のできない新米シェフ、リングイニとタッグを組んで料理の腕を奮うことに…。

レミーが愛しているのは料理の技ではなくて、食材と食材の組み合わせが生みだす錬金術的作用。つまりはものづくり。でもネズミは料理の現場で一番忌み嫌われる存在だし、レミーは人間の言葉をしゃべれない。レミーがやりたい「フレッシュな食材を自分のセンスで自在に組み合わせる」なんてことはどう考えてもムリな状況なんですけど、「どうしてもこれが好き」っていう情熱と努力がシステムをありえなく変えてしまうんです。それは心の師グストーとパートナーのリングイニ、家族の協力、どれが欠けても不可能なもの。そしてそうやってレミーが頑張って作ったものが人を幸せにするという。

キーパーソンとして出てくる料理評論家は権威を重んじ、「誰でも料理ができるなんてウソ!」と辛口で切り捨てるステレオタイプの評論家。ものを作る人とそれを批判することで生計を立てる人、この関係も作品の裏テーマとしてありそう。ピーター・オトゥールのステキな声で語られる「誰もが偉大なアーティストになれるわけではないが、偉大なアーティストはどこからでも現れる」というメッセージには号泣必至!

映像はアホみたいに素晴らしく美しく、レミーが走っておなかがハカハカしてるところまで再現されてるほどの凝りよう。パリの景色とかもう最高。CM級の超絶3DCGが2時間近くずっと続いているかんじ。CGのディテール以外ではアニメだけどカメラワークが凄い。例えばレミーの逃げるアクションシーンでは、ハリウッドの実写映画ばりにレミーを追うカメラがレミーの動きが早すぎて半テンポずれてる(画面の中心じゃなくて左端にいたりする)みたいな。日本の2Dのアニメだとあんまりない演出ですよね。違ったらすみません。

「デス・プルーフ」に続き心を揺さぶられた素晴らしい映画でした。「Rotten Tomato」など、アメリカの辛口映画サイトでも評価が高く、ここでは100点100点90点みたいな感じだったので期待はしていたんですが、ここまで胸に響くとは。ピクサーはディズニーの完全子会社になって、ますます良い作品を作っておられますなあ。

☆85点

2008年1月12日土曜日

3 Saekis


昼12:30からB社のサエキさんと打ち合わせで外苑前へ。地下鉄の駅を出た途端今日はなしという電話が入り、とぼとぼ原宿まで徒歩で戻る。14:30、違うB社の違うサエキさんとご近所ランチ会。今日は「サエキさん」に縁がある日だな~と思いながらポールスミスギャラリーに出かけたところ、今度はサエキけんぞうさんに4か月ぶりくらいに遭遇!1日で3人のサエキさんにご縁があるとは、世の中はふしぎだ。せっかくなのでだめおしに佐伯チズの美肌マッサージをして佐伯祐三の絵でも見ようっと。 写真上:ポールスミスギャラリー。スプートニクっていつの間になくなったんですか?

2008年1月11日金曜日

60'sサウンドに乗せたマネキン美女との恋物語 Richard Hawley - Serious

おすすめミュージックビデオ選集をおおくりします。

Richard Hawley - Serious

Dir:Shane Meadows
マネキンの美女とラブラブに暮らす男の毎日。庭でバーベキューしたり、遊園地に行ったり。でも最後には… のんきな音楽にのんきな映像がぴったり。見ているとほっこりした気分になります。

サムゲタン

すっとんちゃん&おもちちゃんと食べたサムゲタン。鳥のなかにもち米を入れて、なつめとか朝鮮ニンジンでグツグツ煮込む。冬にぴったり。

アントン・コービン

今日銀座アップルストアにてアントン・コービンの初監督長編映画「Control」記者会見があった。主にモノクロでミュージシャンのポートレイトを多く手がける、昔からすごく好きな写真家。大ベテランの巨匠だけに、私の頭の中ではクリント・イーストウッドみたいな感じを想像していたのだが、現れた巨匠はスリムな体にライダースっぽいジャケットを着こなす、超イギリス人っぽい(オランダ人だけど)「ロック・ストック」とかに出てきそうなカッコイイ兄貴。

「写真を撮る対象は、その人がしてきた仕事の内容によって決めます。いい仕事をしている人は撮りたいし、何もやってないのにもてはやされているパリス・ヒルトンみたいな人には興味ないです。映画の中のサム・ライリーがピート・ドゥカティに見えるって?彼にはあんまり興味ないよ。彼女は好きだけどw」とブリティッシュジョークをまじえて語っていた。この若々しさはどこから来るんだろう。映画も最高です。
Coldplay - Talk

Dir:アントン・コービン
Controlのシネマトグラファー、マーティン・ルーエとの仕事。

2008年1月9日水曜日

障害物卓球


仙台名物「障害物卓球」とは、その名の通りテーブルに障害物を置いてゲームを行うものを指します。・ケータイ倒したら勝ち ・真ん中のカゴに入れたら勝ち などの独自ルールを持ちます。選手のコンディションとしてはアルコールが適度に入っている状態がよいでしょう。ゲームはイケメンと非イケメン、昔バンドを組んでいた仲間、今もバンドを組んでいるけどたまにしか会わない相方、などさまざまに分かれて戦います。推奨年齢は30オーバーです。

2008年1月8日火曜日

良いナレーション+良いアニメーション=Julian Grey、Head Gear Animation

たまらなくかわいい2Dのアニメーションを作る監督Julian Greyはカナダ生まれ。現在カナダでHead Gear Animationというプロダクションを経営しています。彼らの作品の特徴は、アナログでかわいらしい動きのアニメーションと絶妙なナレーションのコンビネーション。上質の映画を見ているような気分にしてくれます。WEBサイトのたいへんかわいらしいドローイング風アニメーションも必見!

Budapest


Billy Collinsのポエムにぴったり合った静謐な雰囲気。

"Creak" for Recruit Ireland

カワイー

Rhythm of Life

シリアルでつくったコマ撮りアニメ!これはHead GearをJulianと作った相棒Steve Angelの作品。

2008年1月7日月曜日

Alone in the Dark

六本木ヒルズの映画館にシンプソンズを見に行ったら、観客が誰もいなかった。これはシュール。映画はめちゃくちゃで最高でした。アニメ版ファンには「リサに彼氏が!」「隣のフランダースがずいぶん持ち上げられている・・」などと感じ入れられますが、アメリカンジョークが苦手な方にはつらかったようで反省。

Tortoise&Mouse On Mars

Tortoise-"It's All Around You"

good song,mysterious vid.


Mouse On Mars - Twift


Cheap 3d cartoon. I like it.

TUNNG - Bullets


Directed by Tom Haines
The bands sing a song in a small planet made from garbage.
Cute vid,huh?

Samwell "What What (In The Butt)"

the gayest song i ever seen
1000%ゲイテイスト。2ちゃんで受けそう。タイトルからして相当キてます。これはかなりのキワモノ。