2009年8月2日日曜日

映画「サマーウォーズ」


細田守監督「サマーウォーズ」を公開初日、バルト9にて5人(大家族)で鑑賞。

サマーウォーズは長野県上田市の大家族が、「OZ」と呼ばれるバーチャルワールドに入り込んで世界の危機に立ち向かうおはなし。

監督は「結婚して奥さんの実家にいった時に、大家族ってすごく面白いと思った。ふつうの人が世界を救うのを描きたいと思っていて、いちばん普通の人である地方の親戚が世界と戦う話にした」と言っていた。

ナイスポイント
・時かけに続いて、背景がものすごくキレイ。夜の山とか、入道雲とか、異様に広い縁側とか、夢みたいにキレイ。
・たべものを食べるシーンがおいしそう
・花札で勝負するシーンでやっとOZがかっこよくなる。最初っからこんくらいやればいいのに!
・富司純子の声がかっこいい

がんばってほしいポイント
・OZの世界が細田監督の村上隆×ヴィトンのムービーそのまんま
・OZの吹き出しとかフォントとかがパワポで作ったようにおざなりデザイン
・現実と仮想の入り込み方が中途半端なので、どっちの戦いにも感情移入しづらい
・アバターのキャラクターデザイン(とくに変身するところ)が中二病
・ギャグが全部すべっていた(映画を通して2回くらい、5人づつくらい笑ってたかな・・

といいつつ、勝負シーンでは「こんなことで泣かないわよ!」と思ったんですけど泣きました(ドイツの子のとこで)。

結論:「時かけ」が「ナウシカ」だったら、「サマーウォーズ」は「平成狸合戦ぽんぽこ」じゃないか?とネットで言われていた。わたしもそう思う。

バーチャル世界がフィジカルに描かれる場面が少ないので、冒険潭としては地味な印象を受けるけど、美しい背景&最後15分くらいのバシバシバシーン!っていうテンション高い勝負のとこだけでも見る価値はあるんじゃないかなとおもいます。

これ仮想世界意味あんのかい、とずっと思いながら見てたんですが、終盤で世界の人を巻き込むというのがリアルにできるのはこの仮想世界だからなんだなとやっと腑におちました。細田監督がやりたいことはきっと全部やれてたんだろうなって思いました。

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