大手代理店による、マーケティングに基づいたキャンペーンに消費者は興味を持てなくなってしまった。インターネットを使えば関心がある情報がタダで手に入る。かっこいい海外広告をパクって成り立ってたクリエイティブももう通用しない。これまで週刊誌や月刊誌でしか読めなかった芸能人の日常はブログで綴られ、レコード会社が大人の事情でプッシュするアーティストはお里が知れ(あの有力者の娘なんだ・・とか千駄ヶ谷系なんだ・・とか)、自分が面白い/面白くないと思った映画は他の人も面白くないと思っていると知ることができる。
ゼロ年代になって、わたしたちはそれぞれ別の人格と趣向を持つ人間なのだと皆が気がついてしまったのだ。戦後経済を支えたいわゆる大衆は姿を消しつつある。※でも団塊の世代が定年退職するとまた違う大衆があらわれるかもしれない。
そして、ゼロ年代の次の10年を代表するアーティストは現れないかもしれない。細分化しすぎてきっと誰もまとめられなくなる。YouTubeのバイラル動画の流行が次々に入れ替わって行くように、その人の所属するクラスタ内での有名人(つまり身内的)が、今までよりも早いスピードで入れ替わるだけ?
とは言っても、自分で情報を探しにいかなくてはならない、面倒くさいインターネットが好きなのは20代後半〜30代だけかも、とも思ったりなんかして。あまりにも情報が叛乱しすぎて、マスメディアの言うこと鵜呑みにしてるほうが楽だわ、ってメタ三丁目の夕日みたいな世界になるかもしれないニャン
写真:ゼロ年代マイハイライト
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