「好きだよ。」
「紙とペンある?」
「はい。」
「これに目を書くよ。」
「うん。」
「この瞳の真ん中に、好きな数字を書いて。1から99までで好きな数字、どれでも。」
「幅広いね。」
「僕は目をつぶってるから、その間に書いて。」
「うん。」
「書いた?」
「書いた。」
「じゃあそれを二つ折にして。」
「した。」
「もう1回二つ折に。中は見えないよね?」
「見えない。」
「それを僕に渡して。」
「はい。」
「じゃあ、灰皿の上でバラバラに千切るよ。」
「バラバラになったね。」
「マッチ貸して。」
「あー。燃えた。」
「これで完全な灰だ。さあ、君の書いた番号を当てよう。」
「うん。」
「今心を読んでるから、ちょっと待ってて。」
「うん。…あ、メールだ」
「宇宙から信号が届いたね」
「なんだきみか。わあ、99って私の書いた番号だよ。どうしてわかったの?」
「だから言ったろう、マジックだって。」
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