2012年6月29日金曜日

代官山

代官山蔦屋は大変おしゃれな建物だが、書店としての品揃えもスゴイかというとそうでもない。レンタルCDもDVDも目立った品揃えはない(三茶TSUTAYAのほうがまだよかった)。私にとって代官山蔦屋はスタバとファミマに行く時に雨に濡れなくて済む屋根である。さらにサブウェイもあれば完璧だがそういうことでもないんだろう。

書店において、目立って弱いのは文学、デザイン、写真集だ(雑誌と料理書の数は多い)。たまにABCに行くと、まるで図書館のように系統立って名作写真集がずらりと並んでおり、「写真ってこんなに面白いものか」とびっくりする。その驚きが人を育てる。文化の厚みというものは付け焼刃で出来るものではない。時間、資金など多くの投資の上にようやくかろうじて育つようなものだ。


代官山蔦屋ができたとき、きらびやかな建物に目がくらみ「これでもう外国を羨ましがらなくてよいのかも」と感激した。しかしその中身はまだ伴っていない。いままで消費するいっぽうだったTSUTAYAがどう成長していくのか楽しみだ。

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