2012年12月23日日曜日

高木正勝さんがやばい

この前エレグラ行って、一番やばかったのが高木正勝さんとkode9だった。正勝さんはほんとにやばかった。ピアノと、後ろに映像を映してて、普通のDVDとかで見る映像と音楽とはかけはなれた凄まじい体験だった。ある人は「ピアノが歌ってる」って言ってたけど、ライブではピアノから芳醇な音がもう滝のように流れ出してて、嬉々として弾きまくる高木さんはまるでピアノにとりつかれたようだった。音楽というものは、彼には天から降ってくるものなのだと思った。こういう人を天賦の才というのだろう。映像との融合も、今こうして見ると「こういうことがやりたかったのか」とよくわかる。

で、たったいまdommuneで演奏しているのを見てる。エレグラで見たのと同じ、いやそれより今日はすさまじい。ピアノを弾いているというより、ピアノが出したい音をシャーマンのように彼の腕と指を使って表現しているようにも見える。その芳醇な音は土砂降りの雨のようで、この量と質はまさに自然からしか生まれ得ないものだ。矢野顕子は「ピアノに愛された女」と言ってたけど、高木さんはもうジャズでもクラシックでもポップスでもそのどれでもありどれでもないし、男の人なのでさらに容赦なくゴリゴリしてる感じというか、いや〜もうなんかすごいとしか言いようがない。ピアノとはかくも凄まじい道具だ。ピアノとかギターは、演奏する人をエクスタシーに導くなにか不思議な力を持っている。これはチェンバロとかバスーンにはない。こんなすごいものを見ることができて、dommuneありがとう〜


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