2008年6月10日火曜日

あの写真が撮られた場所へ

サントリー烏龍茶、伊右衛門、無印良品、資生堂など広告写真を中心に活躍する写真家、上田義彦。氏の写真は日本人のモダニズムの相当頂点だと思うんです。そんな上田氏が桐島かれんとの結婚から、4人の子供の誕生で家族が6人になるまでの13年間の軌跡を写した写真集があります。「at Home

写真集の舞台の多くは彼らがかつて住んでいた麻布十番の古い洋館。都会のど真ん中で時間が止まったような場所。なんとそこに足を踏み入れるチャンスがあるときいて先日ヒッサと行ってきました。彼らは今そこには住んでいないのですが、たまに雑貨の販売などをするときに解放しているそう。初めて足を踏み入れた憧れの場所は、ほんとうに時間が止まっていて、木造のたてものは洋風ではあるんだけど昔の日本のいいところが詰まっている半日本家屋。木のおいしげったあまり広くない芝生の庭に面して、吹き抜けのガラス窓がある。ここでひなたぼっこしたりしてたんだろうな。

そのあと六本木でやってた元ブランキーの浅井健一氏の初の個展にも行ってみた。言葉のセンスが超凄い人けどユダってバンド名はいかがなものかという印象しかなかったけど、素晴らしい絵だった!ねじれた”アメリカ的なもの”への憧憬が暴走して炸裂してる。まるで誰も行ったことのない場所のように、ハイウェイがあってダイナーがあって女の子と男の子がいて、みたいなイデアとしてのアメリカ的な景色が描かれてるんです。アメリカのニュースもテレビもタイムラグなく触れられる時代にこんなにピュアなファンタジーが存在することが本当に奇跡だと思った。色づかいも多彩ですごかったですよ。先入観なしでぜひみてみてください。

※さいとうは日曜長野にいたのでアキバにはいってません!

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