2009年1月26日月曜日

映画「007/慰めの報酬」


007最新作、QUANTUM OF SOLACE。実は前作「Casino Royale」の続編で、エンディング1時間後、捕まえて来た悪役がトランクに乗っているところからスタートする。回想シーンなんて親切なものはないので、前作を見てないと突然置いてけぼりだ(「おいてけー」と叫ぶ堀のこと)。そういう私も前作をまったく見てないので、ストーリーが正直さっぱりわからない。


でもアクションがありえないくらい派手!!!どうやってこんなの絵コンテとかかくのかしら!アクション苦手な私でも口をぽかんとあけて見とれてしまうくらいエキサイティング。しかもそれがイタリアのシエナとかデザイナーズ・ホテルとかわかりやすいオシャレロケーティングで、ボンドの服はトム・フォードだし、もうブルータス臭プンプンの世界で繰り広げられている。ハードボイルドに興味がない人でもデザイン好きだったら楽しいんじゃないかしら。”ボンドと寝ないヒロイン”オルガ・ キュリレンコのしなやかな肉体も素晴らしい。


難点といえばフランスの至宝、マチュー・アマルリックが大分オッサンになっている&フランス語をしゃべっていないと魅力が半減、ってとこですかね。デプレシャン作品の、また「ミュンヘン」の輝きはどこへ・・・。マチューファンにはあまりおすすめできません。

と感慨にふけるわたしの隣で、同行の方はだいぶげんなりムード!!そこで、どこがつまらなかったのか聞いてみました。


「ジェームズ・ボンドのように、既にキャラクターが立っている人物というのは語り尽くされている感がありますね。そのような人物を改めて描こうとする時は、例えばスゴく強い敵役を用意して、それに打ち勝つというような間接的な描写が効果的だったりします。しかし今回は悪役の強さがイマイチ伝わってこない。だから内省的なボンドを描かざるを得ないのですが、そのような姿を誰が見たいと思うでしょう?それはまるで”俺、印籠がないとただのジジイだよな・・・”と思い悩む水戸黄門のごとく、検討はずれの自己満足に写ってしまいます。だいたい、オープニングのMK12の映像からして一つのポーズで引っぱりつづけるところとかがダサい。」

とのこと!なるほどね〜。でも、思い悩む水戸黄門はちょっと見てみたい。

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