ハロー、わたしはいま渋谷宇田川町のカフェでドヤリングしているんですが、店内に入ったらR&B歌ってそうなギャル2人と男2人がお茶してて、男のほうはもうすごいタバコすいながら、レコーディングがどうだとか、今日買ったお洋服の話とかをしている。そしてカウンターの中には長髪をしばった口ひげのマスターがいる。カウンターにはキャップをかぶったクラブ系女子が座っており、いきなり「あーフェスやりたい!!」と叫ぶ。そして「asiaでわたしの友達がDJやってて〜」とお決まりの展開が続く。と思ったらマスターは、若い男性が入ってくるなり「この前のファッションショーの服すごい良かったよ!」と言って「いやそうなんすよ」みたいな話をしている。頼んだタコライスは白いごはんの上にできあいのミートソースと溶けるチーズとマヨネーズとサニーレタスの切れっ端がのっかってて、トマトやアボカドはかげも形もなく、これは「ミートソースライス」と名前を変えたほうが良いのではないかと思ったけど、まずくはないものが食べられただけでもありがたいし、ご飯の炊き具合は絶妙だった。店内のBGMはセルジオ・メンデスの「LOVE」のボーカルハウスカヴァー。これが2013年に行われている。ということは10年後にもこの光景は変わらないんだろう。これがそう、渋谷である。子供のころ、社会は永遠に進化し続けるものだと思っていた。ところがどうやらそうでもないのかもしれない。発展した社会における価値は劇的に変動することはないのかもしれない。そうすると空飛ぶ車とか宇宙人みたいな洋服とか、かつて思い描いていた未来は来ることはなく、このまま渋谷のクラブで遊んで洋服作って歌うたってみたいな渋谷系的価値観がじつは永遠に延長されるだけなんだろうか?
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