映画「俺たちダンクシューター」ストーリー:70 年代、アメリカではNBAとABAの2大プロバスケットボール・リーグが存在した。ABAは魅せてなんぼのエンタメリーグ。一発屋ミュージシャン、ジャッキー・ムーンは印税を元手にABAのフリント・トロピックスを買収。目立ちたがり屋の彼はオーナー、コーチ、選手を兼任するが、ダメチームのお粗末プレーに会場は常に閑古鳥状態。そんな折、NBAがABAの吸収を発表。チームを救うため、ジャッキーはあらゆる手を使うが…。
アメリカNO1コメディアンだけど日本ではあまりのクドさにサッパリ人気がないウィル・フェレル主演作「俺たちダンクシューター」。「俺たちフィギュアスケーター」「ホット・ファズ」に次ぐGAGAのDVDスルーされがちなホンモノのコメディを劇場公開しますシリーズ?の第三弾。
なんですが、爆笑コメディとくくってしまうと違和感が。もちろん凡百のコメディに比べるとものすごく笑えますが、「俺たちダンクシューター」はどちらかというとスポ根もの、そして70年代カルチャーとソウル・ミュージックのための映画。さあ笑いに行くぞと思ってみると肩透かしをくらうので気をつけてくれ!
なぜなら監督はケント・オルターマン。ききおぼえのないこの方、これまでリトル・チルドレン (2006)、マスク2 (2005)、ヒストリー・オブ・バイオレンス (2005)なんかの製作総指揮をしてた人。プロデューサー的な人が監督する作品って、残念な結果になることが多いのでちょっと不安でしたが、これは良作。バスケへの愛情と、GMが元気だったころのアメリカ(マイケル・ムーアでおなじみのモーターシティ、ミシガン州フリント)なんかへのオマージュが詰まってて、音楽もサイコー!バスケが好きな人や70年代カルチャー、ソウルが好きな人にはとってもオススメです。
破壊力を求める方は、フィレルと監督アダム・マッカイが組んだ「アンカーマン」や「タラデガ・ナイト」をぜひみてくれ!!この2作品は、ギャグのためなら人間性もバンバン捨てちゃう神をも恐れぬ悪魔的な作品。SNL(サタデーナイトライブ)出身ならではのアドリブが全編に渡って散りばめられ、アメリカのプロのコメディアンの神業を堪能できます。このコンビの新作が見たいなあ。
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