人間の脂が燃える煙が空に立ち昇るのを見て、その上に神などいないと思った。闇と真空がどこまでも続くだけだ。俺たちは孤独なんだ。わけもわからずに走り回って、後で理屈をひねり出すしかない。虚無から生まれ、人生という拷問に歯を食いしばって耐えてから、また虚無に帰る。ただそれだけだ。
きな臭い煙の中で、俺の胸に残っていた最後の希望が凍り付いて、粉々に砕けた。俺は生まれ変わり、無意味な白紙の世界に自分の考えを記そうと決意した。
それがロールシャッハだ。
「ウォッチメン」より
ウォッチメンに出てくるヒーローは「ヒーローみたいな格好をして、世界を救えるとでも思ってるの?」なんて言っちゃう。原作を読んでわくわくしています。
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