いま、ハワイに来てます(いや、ほんとに)
わたしが小学校に入る時に、父が百科事典を買ってくれた。その中に英語の本があって、なんとなく気に入って「そのパンを取って下さい」とか、うろ覚えの英語を家族に向かって無理矢理話したりしていた。それで祖父と祖母は口癖のように「あちこどハワイさ行って、通訳すてもらうのが夢だ〜」と言っていた。
あれから何十年もたった今、私は予定と違ってずいぶんろくでもない大人に育ってしまったが、祖父と祖母は夢を忘れていなかった。祖父は80歳、祖母は78歳。彼らは海外旅行が好きでいままで中国とかイタリアとかいろいろ行って来た。それでもハワイだけは取ってあった。多分ひ孫が出来たら来ようと思っていたのかもしれないが、それを待っていたらいつになるかわからないと思ったのかも。
ずいぶん気の強い人だったが、年とともに脚が弱くなって、目が弱くなって、気も弱くなった。私は旅行の計画を聞いて、これは絶対に逃せないと思った。そうして来てみたものの、私が祖父と祖母に何が出来るのかわからないままに時間ばかりがただ過ぎていく。彼らは楽しんでいるだろうか?私はやるべきことを果たせているのだろうか?
ひたすら仕事が累積していく中で来たハワイは毎日ひどい雨降りで、ネット環境も無く、ピクサーの「UP」も見られず、ツアーの食事は神などいないと思わせ、何より正直沖縄と区別がつかないが、それでもこの旅は一生に一度でかけがえのないものだ。MAXが去年日本に来た時、彼は時差ぼけで風邪を引いて約束した友達にも会えずズタボロだったが、「それでも旅は素晴らしいものだ」と言っていた。私も今彼の気持ちがなんとなくわかる。エンジョイできてもできなくても、何があってもなくても、それでも旅は素晴らしいものだ。
4 件のコメント:
「それでも旅は素晴らしいものだ」
名言!!!!!!!!!!!!!!
便乗してあたしは
「それでも恋は素晴らしいものだ」
と叫びたい!!
もう恋なんてしないなんていわないよ絶対☆
<いのちゃん
何があったんだw 今度おしえれ! 私はしたくてもできなさそうだ・・
たぶん
akikoさんにそのような気持ちがあるなら祖父母さまは十分楽しまれてるはずですよ
なんていったって孫より人生をながく過ごしておられるのでそんな孫の気持ちはお見通し
人は不思議なもので体が弱くなっても記憶は感覚でくっきりのこってるものです。(自分の祖母との経験談よりそうおもいます)
一緒に旅行したことは双方きっと大事な思い出になります 絶対に。
<Tさん
ありがとっす!祖父母、超エンジョイしたみたいで杞憂だったようでほんとよかった。ほんとよかったな〜
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