2009年2月11日水曜日

映画「ヘルボーイ ゴールデンアーミー」


映画「ヘルボーイ ゴールデンアーミー」を新宿のしなびた映画館で鑑賞。アメコミ原作のハリウッド大作、ということでいやあてっきり「スパイダーマン」「ダークナイト」「アイアンマン」に続く作風なのかなと思ったら、

全然違いました。

ストーリーは闇の世界のヌアダ王子が地上の人間を抹消するため、不滅の鋼鉄集団“ゴールデン・アーミー”を復活させようとするのをヘルボーイが阻止するおはなし。そういう”王子”とか”紋章”とかのモチーフがたくさん出てきてしかもゴスっぽい世界観なので、映画のノリは思いっきり「ロードオブザリング」的。つまりアメコミとファンタジー映画のマッシュアップなんですよ!!


なぜなら監督のギレルモ・デル・トロは「パンズラビリンス」の人で、ストーリーも監督のオリジナルということで納得。クレジットには東欧っぽい名前の人がたくさん出て来るのだが、なんかハンガリーで撮影とか特殊効果とかやってたらしい。それもあるんだろう、CGは数とかはすごいんだけど技術的にはもうちょっと的な。最近のハリウッド大作のどこに継ぎ目あるのかワカンネレベルを見慣れた目には鈍臭く感じるところもあったりして。理由は予算(この手の映画にかけられる平均の半分くらいだそう)なんだと思うのですが・・。

でも金色の葉っぱ?が舞い散る王様の部屋とか、緑の怪物が花を咲かせるところとか怪獣だらけの市場とか、脳裏にこびりつくぐらいかっこいいシーンがいくつもあります。デルトロ先生の異常なビジョンが爆発してて、お好きな方にはたまらないかと。

なので、結論としては「ダークナイト」が好きな人、じゃなくて「ロードオブザリング」とかゴスっぽい映画が好きな人にぜひおすすめしたい作品でした。

ていうか都内で唯一上映してた歌舞伎町の某劇場はうらぶれたビルの最上階にあり、スクリーンがえんじ色のカーテンを吊るしたステージの背部にあるので、映画館というよりどうみても体育館という異彩を放つキッチュなスポット。今にも舞台の下からパイプいすがでてきそう(Mさん談)。いつなくなってもおかしくないレベルにうらぶれ系なので、未体験の方はぜひ早めに行ってみてください。

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