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女優ドリュー・バリモアの監督デビュー作。あるスポーツとの出会いから、青春を謳歌するようになる少女の姿をさわやかに描き出す。主演は「JUNO ジュノ」のエレン・ペイジ。
です。
2010年のベスト映画にあげる人もいたので鑑賞。したけど1時間たたないうちに「これは時間の無駄だ」と思って終了。演出はフツーに破綻なく進んでいくが、そこにあるのはご都合主義なストーリー、安易な展開、個性のないキャラクターだけだ。ティーンネージャー+ローラーゲームというプロットを教科書通りに演出した結果がこの映画。学校、アルバイト、学校に一人はいる嫌なヤツ、バンドをやってるボーイフレンド、など青春のアイコンが型通りに散りばめられ、両親も友人もボーイフレンドもひたすら主人公を肯定するだけ。主人公を成長させる苦しみも葛藤もない。もしくはローラーガールという暴力とセクシャルな要素を合わせもつ競技とガーリーさへのフェティシズムを露骨に表現してくれたらカルト映画としての価値もあるが、そういう描写もあんまりナシ。
短編だったらよかったかも。エレン・ペイジの顔を見ているだけで至福という人以外は、2時間も費やす価値はあんまりないと思う。ゾーイ・ベルとドリュー・バリモアとエレン・ページがローラーゲームでキャッキャしてるとか、もうそれだけで名画になりそうですがそうではなかった。よく「わたしかわいい女の子大好きなんです〜」と言う女子がいらっしゃるが、そういう人は「ローラーガールズダイアリー」を見て、それだけじゃやってけないということを心に刻んで欲しい。「デスプルーフ」を撮ったタランティーノはやっぱり偉大である。
で、この作品をエレン・フォン・アンワースが撮った。激最高。映画もここまでのフェティシズムがあふれていればよかった。映画として破綻していても、ビジョン(変態度)があれば作られる価値のあった映画になる。ドリュー嬢は破綻のない映画を撮り上げることができたが、変態度がまったく足りなかった。次回作に期待!!
http://home.frognet.net/~mcfadden/evu/Ellen_von_Unwerth_Hot_Skates.htm
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